東新宿あらい内科クリニック / 新井繁幸先生インタビュー
東新宿あらい内科クリニック / 新井繁幸先生
インタビュー

「医療に、老舗旅館のような温度を。」東新宿という都心の立地に専門性を生かした、 ふと落ち着けるクリニックを開業
本日はよろしくお願いいたします。まずは、開業を決意されたきっかけについて教えてください。
もともと、いつかはクリニックを開業したいという思いは以前から持っていました。 私は腎臓内科や生活習慣病の診療を専門としており、妻は脳神経内科を専門としています。妻自身も以前から「頭痛外来をやりたい」という想いを持っていたので、夫婦で一緒に開業することは自然な流れでした。 頭痛診療や生活習慣病は、一度診て終わりではなく、患者さんと長く関わっていく診療です。だからこそ、専門性の高い医療を提供しながらも、患者さんが安心して通い続けられるクリニックを作りたいと考えていました。
開業場所はどのように検討されたのでしょうか。
特定のエリアに強いこだわりがあったわけではありません。 頭痛外来は働く世代の患者さんが多いため、都心でアクセスが良く、仕事帰りでも通いやすい場所を探していました。 実際には豊島区や文京区、御茶ノ水周辺なども候補として検討していました。 また、頭痛診療ではCTやMRIなどの画像検査との連携が重要になります。院内に機器を導入する選択肢もありますが、当時は近隣の画像検査施設と連携することを前提に考えていました。 アクセスだけではなく、必要な検査体制が整えられるかどうかも含めて比較していくと、候補地は自然と絞られていきました。
頭痛診療に欠かせなかった「画像検査との距離」
最終的に東新宿を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
一番大きかったのは、同じビル内に画像診断クリニックが入っていたことです。 近隣にCTやMRIを受けられる施設は他にもありますが、同じ建物の中にあるケースはなかなかありません。 頭痛診療では必要に応じて画像検査を行いますので、その環境が最初から整っていたことは非常に大きかったですね。 駅からほぼ直結というアクセスの良さに加え、交差点角地の新築ビルという視認性の高さも魅力でした。 この物件はG.C FACTORYからご紹介いただいたのですが、私たちが重視していた条件によく合っていました。開業した今でも、この場所を選んで良かったと感じています。
物件選定の中で不安に感じたことはありましたか。
やはり家賃です。 都心で駅近という条件になると、どうしても賃料は高くなります。 開業前は、自分が住む家を探す感覚の延長で考えてしまっていた部分もありました。 ただ、今振り返ると、自宅と事業用物件では考え方が全く違います。 事業として考えた時に、その場所が持つ価値や集患力、利便性が家賃に見合っているのであれば、単純に高い・安いだけで判断するものではないと思います。 もちろん不安はありましたが、結果としてこの立地を選んだことは良かったと思っています。
「ここで働きたい」と思ってもらえるクリニックづくり
実際に開業されてみて、想定との違いはありましたか。
一番意外だったのは患者さんの年齢層ですね。 内科クリニックというと、高齢の患者さんが中心になるイメージを持っていました。 ただ、実際には20代から50代くらいまでの患者さんが大半を占めています。 頭痛外来という診療特性もあると思いますが、想像していた以上に若い世代の患者さんが多かったです。 診療圏調査では人口構成や有病率などから患者層を予測しますが、実際に開業してみないと分からない部分もあります。 東新宿という土地柄もあり、働く世代の患者さんが多い印象ですね。
実際に開業して感じた立地のメリットはありますか。
患者さんにとって通いやすいことはもちろんですが、スタッフ採用にもメリットを感じました。 求人募集をした際は、想定以上に反響がありましたね。 新宿は交通アクセスが良いため、さまざまなエリアから応募が集まりました。 毎日通勤する場所ですから、スタッフにとっても立地は重要です。 患者さんだけでなく、働く人にとっても通いやすいということは、クリニック運営において大きな価値だと感じています。
院内の内装でこだわったポイントを教えてください。
一般的なクリニックというより、カフェやホテルのような雰囲気をイメージしていました。 頭痛や生活習慣病は継続的な通院が必要な疾患です。 どうせ通うのであれば、少しでも居心地が良く、落ち着いて過ごせる場所の方が良いと思ったんです。 美容クリニックではデザイン性の高い内装も珍しくありませんが、保険診療のクリニックではまだ少ないですよね。 だからこそ、患者さんがリラックスできる空間づくりにこだわりました。 内装会社についてもかなり調べました。紹介だけに頼るのではなく、自分のイメージを実現できる会社を探して直接問い合わせもしました。 実際に患者さんや医療関係者からも好評で、「どこの内装会社ですか」と聞かれることもあります。
「老舗旅館」のように、長く地域と共にある存在へ
開業支援会社を選ぶ際に重視されたことはありますか。
かなり多くの開業支援会社に相談しました。 ただ、全部を任せたいわけではなく、自分で進めたい部分もありました。 一方で、物件選定や融資、事業計画、税務など、専門家のサポートが必要な場面も多くあります。 そう考えた時に、単純に「開業までを支援してくれる会社」ではなく、開業後も長く付き合っていけるかどうかを重視していました。 開業はスタートに過ぎません。むしろ開業してからの方が長いですから、何かあった時に相談できる相手がいることは大きかったですね。 G.C FACTORYには、物件探しから融資、開業準備、その後の税務顧問まで一貫してサポートしていただいています。 もちろん全部を任せるというより、自分で進めながら必要な時に相談する形でした。 困った時には相談できるし、自分で決めたい部分は尊重してもらえる。その距離感がちょうど良かったですね。 開業後も税務や経営面で相談が続いているので、「開業したら終わり」ではなく、今も伴走してもらっている感覚があります。 物件紹介、開業支援、税務顧問まで一つの窓口で相談できることは、開業医にとって安心材料の一つになるのではないかと思います。
開業準備を進めるうえで重視していたことはありますか。
開業して改めて感じるのは、診療圏調査や事業計画も、できる限り自分で考えてみることが大切だということです。 時間はかかりますが、自分で考えることで見えてくるものがたくさんあります。 開業支援を受ける場合でも、すべてを任せるのではなく、自分自身が納得しながら進めることが大切だと思います。 その積み重ねが、開業後の経営判断にもつながっていくのではないでしょうか。
最後に、これから開業を目指す先生方へメッセージをお願いします。
まずは、自分がどんな診療をしたいのか、どんなクリニックを作りたいのかを明確にすることが大切だと思います。 そして、その実現に必要な立地や物件、内装、設備を選んでいくことが重要です。 開業すると、一つのゴールを迎えたような気持ちになりますが、実際にはそこがスタート地点です。 医療環境はこれからも変わっていきますし、診療報酬改定などもあります。 常に変化に対応し続けることが求められると思います。 私自身、分院展開にはあまり興味がありません。 むしろ、この場所で長く地域に必要とされるクリニックを作っていきたいと思っています。 イメージとしては、全国チェーンのホテルではなく「300年続く老舗旅館」のようなクリニックですね。 患者さんに長く選ばれ続ける場所を目指して、これからも診療を続けていきたいと思っています。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。